春がゆっくりと。3
❁スイセン属❁
イベリア半島から、北アフリカやヨーロッパ等、地中海沿いに25を超す種類が生えています。下の写真も含め、日本のスイセンは、ギリシャ、中国系のやつじゃないですかね。
5桁にとどく品種がありますが、おおまかには十二系統に分けられ、咲く時期が異なります。それもだいたい秋から初夏ってところです。
花弁と萼片を6枚もち、真ん中のラッパのような副官が特徴的です。
ところで、スイセンの名前を見てみると、一般的な白いスイセンに続き、ラッパスイセン、クチベニスイセン、キズイセン、そして、Narcissus papyraceusというものがあります。最後の名前については、僕のうろ覚えではありますが、少し面白い話があるんです。
この名前の中には、「ナルキッソス」という人名が含まれていますが、彼はとある国の王子です。毎日庭の池のほとりに立ち、自分の顔を眺めては「なんて美しい顔だろう」と見とれているような人だったそうです。
そうしていつも池を見下ろしているうちに、彼は自然とスイセンとなってしまったとか、神によってスイセンに変えられたとか。つまり、ナルキッソスがスイセン第一号になったと言われています。ナルシストという言葉の由来も彼の名前からなんだそうです。
ということで、スイセンは自分が大好きな王子様の生まれ変わりだったんですね。