荷台にいました。
太い道路と細い路地があって、それに挟まれるように家があります。一階は少し地面より高くて、軽トラが太い道路を向いてとめてあります。そういうわけで、細い路地を通ったぼくは、道の片側からはみ出したトラックのお尻と遭遇したわけです。
お尻の下もくぐれる形になっており(さすがにタイヤは車庫の中ですが。)、道の片側を通った人がスマホ歩きでもしていようもんなら、荷台の後ろの角に頭を打っていたでしょう。
そして、彼らはそこにいたのです。荷台の上から、こちらをを見下ろして。
二匹は、飼い猫オーラを醸し出す、余裕のある身のこなしで荷台から降り、僕のことを眺め、やがてまた荷台の上に戻りました。昼のお散歩での、ひとコマです。